昔から、食品添加物は体に良くないと言われますよね。私も親から味の素が体に良くないとか言われてきました。
でもどう悪いのか分からずに、悪いとだけ思い込んでいませんか?
実際にどういうものがが体に良くなくて、どういう作用をするのか知りませんよね。
この『40歳からは食べてはいけない病気になる食べもの』の著者、南清貴さんは食品添加物のプロとして、食品添加物の危険性に警鐘を鳴らしています。
この記事を読むことで、私たちが日常的に食べているものが、食品添加物にたくさん含まれていることが分かります。
現代社会において、食品添加物を一切摂らず生きていくことはできませんので、この記事では上手な付き合い方をお話します。
結論としては、なるべく自炊を心がけましょうということになります。
いま日本で起こっていること
いま日本では、5人に1人が糖尿病またはその予備軍と言われています。5人に1人ですので、相当な数です。糖尿病に関して言えば、日本はかなりひどい状況です。かつては贅沢病と言われた糖尿病ですが、いまは貧困層に多い病気であることが問題になっています。そのうえで、医療費の国家予算は年間40兆近くにのぼっています。
一方で、エンゲル係数はどんどん下がっています。エンゲル係数は低いほど生活水準が高いとされていて、終戦直後は60%台だったものが、現在30%台まで下がっているのは、それだけ豊かになっているはずです。しかし、近年の日本では貧困率が上がっています。貧困率は16.1%で、国民の約6人に1人が貧困ということになっています。
ややこしい…。エンゲル係数が下がって豊かになっているはずなのに、貧困率が上がっている?
そして貧困層に多いのが糖尿病で、日本の医療費はどんどん上がっている。
その答えは、
日本人は安い食べ物を食べて食費を抑え、不健康(生活習慣病)になっている。
ということです。
糖尿病はほとんどの場合、糖尿病から派生して様々な合併症を引き起こします。これが糖尿病の怖さです。
いまの日本人は、安い物を食べて不健康になっているということです。
食べてはいけないもの
さて、ここからがこの本の主な内容です。食べてはいけないものとして挙げられているのが、
です。
白い悪魔の三兄弟
まず1つ目の「白い悪魔の三兄弟」とは、
です。この三兄弟は急激に血糖値を上げてしまいます。
また、それだけではなくエネルギーにするために、他の食品から摂った栄養素を使わなければならないという性質があります。これが良くないそうです。
人間は本来、急激な血糖値の上昇に対するシステムが備わっておらず、インスリンによって血糖値が下がるのは緊急避難的な措置であって、本来の使われ方ではないと著者は言います。
このあたりの医学的な根拠は分かりませんが、急激な血糖値の上昇は良くないのは何となく分かります。
本書にも、
という記載があります。ということは、やはり急激な血糖値の上昇は危ないのでしょうね。
これを私は、まったく知りませんでした。
一時期、毎日缶コーヒーを2本ほど飲んでいましたが、お小遣いが減ってしまったので飲むのをやめました。今から思うと、お小遣いが減ってよかったなと思っています。笑
人工甘味料や化学調味料
著者いわく、
と言います。
人工甘味料のなかでもアスパムテームは、分解の過程で劇物指定されているメチルアルコールが発生し、体に吸収されてしまうそうです。メチルアルコールは工業用のアルコールで、吸入や誤飲をしてしまうと吐き気、めまい、意識障害を起こす恐れがあるほか、失明や死亡の危険性もあります。
わたしがよく食べているミンティアにも、しっかりとアスパムテームが入っていました。微量なので、大きな問題ではないのでしょうが、やはり良い気持ちにはなりません。
今後は、ミンティアは控えようと思います。
トランス脂肪酸
さて、最後はトランス脂肪酸です。
トランス脂肪酸を摂ることによって、ブドウ糖が細胞に摂り込まれにくくなって血中にあふれてしまいます。
そのため、糖尿病またはその予備軍になる原因の一つがトランス脂肪酸です。マーガリンやショートニング、菓子パンやスナック菓子などにトランス脂肪酸が大量に含まれています。
じつは、先進国でトランス脂肪酸に規制をかけていないのは日本くらいだけのようです。
食べるべきもの
先ほどの章で挙げた3つの「食べてはいけないもの」ですが、それを総合的に考えると「工業製品化された加工食品」ということができます。
と著者は言います。
では食べるべきものは、なにか? その逆の手作りのものです。要するに、昔から摂っている食べ物はやはり安全であるということが述べられています。
著者は、
と主張しています。
たしかにそうです、手の込んだ料理は洋食のほうが多いですよね。
日本食は、あまり手間がかからないようにできています。
「年収90万円で東京ハッピーライフ」の著者である大原遍理さんの食事も、とても手間のかからない日本食でした。
(引用:年収90万円で東京ハッピーライフより)
玄米にお味噌汁、おかずはあったりなかったりと、とんでもなく粗食でした。でも健康に過ごされています。
それでも健康に過ごされているのですから、じつはそういう食事のほうが良いのでしょうね。
まとめ
われわれは知らず知らずのうちに、食事を「必要な栄養を摂るもの」ではなく、「簡単にお腹を満たすための消費」と捉えてしまっています。
そのため工業製品化された加工食品を摂り、生活習慣病になっています。普段から、コンビニ弁当やファミレス、チェーンの居酒屋などで食事を済ませがちな方は、いま一度自分の食生活を見直しましょう。でなければ、自分の健康は誰も守ってくれません。
わたしはこの本を読んで、工業製品化された加工食品の危険性に気づくことができて、本当に良かったと思いました。
ちなみに我が家では、私がこの本を読んだのをきっかけに、白米だけで食べていたのを止めて、白米1:発芽米1で食べるようにしました。やはり玄米は食べにくいので、わたしは ファンケルの発芽米にしました。
それ以外にも、これまでスーパーのお惣菜をよく買って食べていましたが、それもできるだけ控えるようになりました。こうしたことはすぐに効果が表れませんが、続けていこうと思っています。
ただコンビニ弁当も時には食べますし、お惣菜も食べますし、過度に取りすぎないようにしようと思います。
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