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副業初心者必見!確定申告を含む事務作業を簡単に解説【開業届から記帳まで】

税務署 初心者向け

副業を始めると、必ずやらなければならない事務作業が発生します。特に、所得が20万円以上の利益が出た場合には確定申告が必要です。今回は、そんな副業における事務作業について解説します。

分かります、面倒くさいですよね。誰も好きでやりたいわけではありません。でも、これは法律で決められていることなので、やらざるを得ません。

私は非営利団体で20年以上、総務や経理の仕事をしており、日商簿記3級も取得しています。また、個人としてもFXや物販で確定申告の経験があります。正直、何度やっても確定申告は面倒です。

そんな私が、副業に関わる事務作業を分かりやすくお話ししますので、肩の力を抜いて読んでみてくださいね。

1. 開業届を提出しよう

開業届

まず最初に見落とされがちなのが「開業届」の提出です。開業届とは、個人事業を始めたことを税務署に知らせるための書類です。不用品販売などの一時的な取引では必要ありませんが、事業として副業を行う場合は提出が必要です。

  • 提出期限:事業開始から1ヶ月以内が推奨。ただし、提出しなかった場合の罰則はありません。
  • 青色申告をするなら必須:青色申告を選ぶ場合、開業届の提出が必須条件です。

開業届を出すメリット

  • 銀行口座やクレジットカードの契約がしやすい。
  • 楽天市場やヤフーショッピングでの出店に必要。

デメリット

  1. 健康保険の被扶養者から外れる可能性
    副業の収入が一定以上になると、被扶養者資格を失うことがあります。
  2. 失業手当が受給できなくなる
    開業届を提出していると、失業手当を受け取れなくなる場合があります。ただし、副業をやめる際には「廃業届」を提出すれば再び受給資格を得られます。

 

2. 個人事業用の銀行口座とクレジットカードを準備しよう

銀行口座

生活用と事業用の口座・カードを分けることは必須です。一緒にしてしまうと、何が経費で何が生活費なのか分からなくなります。

(おすすめの銀行・カード)

  • 楽天銀行と楽天カード:楽天ポイントが貯まり、経費節約に役立ちます。ただし、貯めたポイントは原則として収入として申告する必要があります。

もし楽天銀行と楽天カードを生活用に使っている場合は、別の銀行でも問題ありません。

 

3. 記帳の必要性を理解しよう

帳簿

記帳とは、事業の売上や経費を帳簿につけることです。確定申告をするために必要な作業で、記帳なしでは申告できません。

確定申告の種類

  1. 青色申告:複式簿記が必要。税制優遇あり。
    • 所得控除65万円
    • 赤字の3年間繰り越し
    • 家族に給与を払える
  2. 白色申告:単式簿記で簡単に記帳可能。ただし、税制上の優遇はなし。

私の意見としては、副業の売上が年間1000万円以下の場合は白色申告で十分です。簡単で負担が少ないためです。

4. 経費を正しく理解しよう

経費

経費として計上できるのは、「売上につながるものすべて」です。以下は具体例です。

  • 接待交際費:同業者との食事代など認められます。
  • 旅費交通費:打ち合わせのための交通費。
  • 雑費:YouTube Premiumでスキルアップのための動画を見る費用など。

ポイントは「事業に関連するかどうか」です。個人的な出費を経費に含めることはNGですが、事業に関わる出費は幅広く認められます。


5. 無料の会計ソフトを活用しよう

パソコン

記帳には、無料で使える会計ソフト「やよいの白色申告オンライン」がおすすめです。以下の理由から初心者にも使いやすいです。

  • 銀行口座やクレジットカードと連携すれば、明細を取り込むだけで記帳が完了。
  • 領収書をファイリングし、クレジットカードや口座の明細を印刷して保管しておくだけでOK。

注意点として、無料プランではサポートが受けられません。ある程度の簿記の知識があるなら、無料プランで充分です。ただ、簿記の知識が乏しくサポートが必要な場合は、有料プラン(例:「トータルプラン」)を検討してください。
トータルプランは年額21,000円が必要ですが、仕訳相談から確定申告相談までできるので、とてもコスパに優れたサービスとなっています。ちなみに、同程度の機能を有しているマネーフォワードクラウド確定申告では35,760円です。
弥生の白色申告オンラインの公式サイト👉こちら

6. 確定申告書の提出

記帳が終われば、確定申告書を印刷して税務署に提出します。近年はe-Taxでオンライン提出も可能です。私は紙で提出していますが、どちらでも大丈夫です。

もし自分でするのが不安な場合は、領収書や請求書を持って税務署にいくと、税務署に備え付けのパソコンで確定申告書を作ることができます。ただし、その時には必要な情報をまとめていくようにしましょう。

確定申告をしないとどうなるのか?

確定申告を怠ると、以下のペナルティが科されます。

1. 所得税のペナルティ

  • 延滞税:納付が遅れた期間に応じて加算されます。
  • 無申告加算税:申告をしなかった場合に課されるペナルティで、最大で納付額の20%が加算されます。

2. 住民税のペナルティ

  • 延滞税:所得税同様、納付が遅れた期間に応じて課されます。

これらのペナルティにより、余計な税金を支払うことになり、経済的な負担が増える可能性があります。

最近では、主婦がフリマアプリ(例:メルカリなど)を利用して物販を行い、無申告になっているケースが問題視されています。副業の収入が一定額を超えた場合、確定申告をしなければなりません。無申告で発覚した場合、上記のように延滞税や無申告加算税が課されるため、余計な負担を防ぐためにも確定申告は必ず行いましょう。

 

まとめ

まとめ

副業における事務作業は避けて通れません。ただし、簡素化することがポイントです。事務作業に時間をかけすぎず、売上を上げるための活動に集中しましょう。

  • 初めは白色申告でスタート。
  • 売上や所得が増えたら青色申告や法人化を検討。
  • 分からない場合は、税理士や有料プランで相談。

以上です。
まずは、やよいの白色申告オンラインの無料版に登録して、必要に応じて有料プランに加入して、確定申告をしましょう。この記事が副業を始める方のお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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